
私たちの日常には、普段あまり意識することのない「接着」の技術がさまざまな場面で使われています。
スマートフォンやノートパソコン、自動車の電装部品、医療機器など、身近な製品の多くにも接着技術は欠かせません。しかし、日常生活の中で、それらがどのような技術によって支えられているのかを意識する機会はあまり多くありません。
部品同士が安定して接合されていることは、製品の品質や安全性を保つうえで重要な要素です。
こうした「当たり前の品質」を支える接着技術に向き合い、ものづくりの現場で求められる精度や信頼性に応えているのが、神奈川県相模原市に本拠を置くアセック株式会社です。
- 相模原の地で歩む、アセック株式会社の軌跡
- アセック株式会社の強みはクイックレスポンスとオンデマンド対応
- 材料・塗布・硬化まで提案できるアセック株式会社の強み
- アセック株式会社の工業用接着剤が活躍する主な用途・分野
- 結論:結ばれているのは、モノだけではない
- アセック株式会社 企業データ
相模原の地で歩む、アセック株式会社の軌跡

アセック株式会社は1987年(昭和62年)の設立以来、一貫して工業用接着剤の分野に特化してきました。本社を置く神奈川県相模原市中央区南橋本は、製造業関連の企業も多く、ものづくりと関わりの深いエリアです。
同社が扱う製品には、用途に応じた性能が求められる工業用接着剤が揃っています。
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熱硬化型
加熱することで硬化する接着剤です。耐熱性や接着強度が求められる部品の固定などに使用され、使用環境や素材に合わせた選定が重要になります。 -
光硬化型
紫外線や可視光を照射することで硬化する接着剤です。短時間で硬化できるため、作業時間の短縮や生産効率の向上に役立ちます。 -
嫌気硬化型
空気が遮断され、金属と接触することで硬化する接着剤です。金属部品の固定やネジの緩み止めなど、精密な組み立て工程で活用されています。
これらの素材を、クライアントが求める硬化スピード・耐熱性・アウトガスの少なさに合わせて提供しています。
設立以来、アセック株式会社は工業用接着剤の提供を通じて、さまざまなものづくりの現場を支えてきました。
アセック株式会社の強みはクイックレスポンスとオンデマンド対応
大手化学メーカーが数多く存在する中で、アセック株式会社がものづくりの現場から選ばれている理由の一つに、クイックレスポンスとオンデマンドな対応があります。
同社は創業以来、顧客の要望に対して素早く、柔軟に対応する姿勢を大切にしてきました。
例えば、エレクトロニクス機器の開発現場では、次のような細かな条件が求められることがあります。
「微小な電子部品を固定したいが、熱に弱い部品のため、低温で短時間に硬化する接着剤が必要。さらに、長期的な耐久性も確保したい。開発スケジュールが限られているため、できるだけ早く試作サンプルも確認したい」
こうした現場ごとの細かな要望に対し、アセック株式会社はこれまで培ってきた知見をもとに、用途や条件に合った製品を提案しています。顧客の課題を丁寧に聞き取り、必要な性能を整理したうえで対応できる点は、同社ならではの強みといえるでしょう。
大規模な量産品だけでなく、開発段階の相談や特殊な条件への対応にも向き合えることが、アセック株式会社が多くのものづくりの現場で信頼を集めている理由です。
材料・塗布・硬化まで提案できるアセック株式会社の強み
アセック株式会社を語るうえで注目したいのは、同社が接着剤そのものを提供するだけでなく、接着に関わる工程全体を見据えた提案を行っている点です。
接着の品質を安定させるためには、材料となる接着剤だけでなく、どのように塗布するか、どのように硬化させるかまで含めて考える必要があります。アセック株式会社では、接着に関わる「材料」「塗布」「硬化」の3つの要素を組み合わせ、用途や生産条件に合わせた提案を行っています。
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材料
用途に応じた工業用接着剤を提供します。接着力だけでなく、硬化速度や耐熱性、作業性など、現場で求められる条件に合わせた選定が重要です。 -
塗布
接着剤を必要な量だけ安定して塗布するために、塗布装置などを活用します。微細な部品や精密な工程では、塗布量や塗布位置の管理が品質に大きく関わります。 -
硬化
接着剤の特性に合わせて、適切な硬化条件を整えることも重要です。硬化装置を含めて検討することで、安定した接着品質につながります。
生産現場では、「接着剤は選定したものの、塗布量が安定しない」「装置と材料の条件が合わず、想定した品質が出ない」といった課題が生じることがあります。
アセック株式会社は、接着剤と関連装置の両面から提案できるため、材料選定だけでなく、塗布や硬化まで含めた接着プロセス全体を相談しやすい点が特徴です。
こうしたトータルな提案力があるからこそ、開発や製造の現場で求められる細かな条件にも対応しやすく、ものづくりを支える存在となっています。
アセック株式会社の工業用接着剤が活躍する主な用途・分野
アセックの技術が具体的にどのような分野で活躍しているのか、代表的な事例を挙げます。
精密機器・HDDの分野
ハードディスクドライブ(HDD)などの精密機器では、接着剤にも高い品質が求められます。部品を固定するだけでなく、製品の性能や安定性に影響しにくい材料を選ぶことが重要です。
アセック株式会社では、用途や硬化条件に応じた接着剤を提案しており、エレクトロニクス分野における精密なものづくりを支える存在といえます。
自動車・モビリティの進化
自動車の電装化が進む中で、車載カメラモジュールやモーター、防水コネクターなど、接着剤が関わる部品は広がっています。
アセック株式会社の公式サイトでも、車載カメラモジュールのレンズ接着・遮光、ホルダー接着、防水コネクターのポッティングなど、車載機器での用途例が紹介されています。こうした部品では、接着力だけでなく、耐熱性や耐久性、部品との相性なども重要になります。
グローバルな展開
アセック株式会社は、国内のものづくり現場だけでなく、海外展開も視野に入れた事業を進めている企業です。求人情報などでは、2013年にSixxon Groupへ加入し、海外市場を見据えた製品開発や事業展開に取り組んでいることも紹介されています。
相模原で培ってきた接着剤の開発・提案力を活かしながら、エレクトロニクスや車載分野を中心に、ものづくりの現場を支えている点がアセック株式会社の特徴です。
結論:結ばれているのは、モノだけではない

「接着剤」という言葉を辞書で引くと、「二つの物体を貼り合わせるために用いる物質」と説明されています。しかし、アセック株式会社が実際に行っているのは、単なる物質の供給ではありません。
それは、エンジニアが求める理想と現場で生じる課題の間を埋めることであり、市場のニーズと技術の進化をつなぐことであり、ものづくりの現場を支える仕事でもあります。
こうした企業の技術があるからこそ、私たちが普段使っている製品の品質や使いやすさは保たれています。
アセック株式会社の活動を知ることは、私たちが日常の中で当たり前のように受け取っているテクノロジーの便利さが、多くの見えない技術と工夫によって支えられていることを再認識するきっかけになるでしょう。
アセック株式会社 企業データ
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社名: アセック株式会社(ASEC Co., Ltd.)
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本社所在地: 〒252-0253 神奈川県相模原市中央区南橋本3丁目9番3号
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設立: 1987年(昭和62年)7月25日
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事業内容: 工業用接着剤の製造・販売、接着剤塗布・硬化装置の製造・販売
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主要取扱: UV硬化型樹脂、嫌気性接着剤、瞬間接着剤、エポキシ系樹脂、各種ディスペンサー、UV照射装置
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認証: ISO 9001取得済